江戸時代の介抱人のお話、『銀の猫』を読みました。
介抱人とは、今で言う介護をする人のこと。
主人公・お咲があちこちの雇い先へ行き、お年寄りを介抱するお話です。
銀の猫
著者:朝井まかて
出版社:文藝春秋
発売日:2020/3/10
嫁ぎ先を離縁され、母親と暮らすお咲は、年寄りの介護を助けるプロの介抱人。
誠心誠意、年寄りに尽くすお咲のもとにはさまざまな依頼が集まる。
多くの病人に出会いながら、逝く人に教えられたことがお咲の胸に重なってゆく――長寿の町・江戸では七十,八十の年寄りはざら。
憧れの隠居暮らしを満喫する者がいる一方、病や怪我をきっかけに
長年寝付いたままの者も多く、介護に疲れ果てて嫁ももらえずに朽ち果てていく
独り者もまた多い。誰もが楽になれる知恵を詰め込んだ「介抱指南」を作りたいと
思い立った貸し本屋から協力ををもとめられたお咲。だがお咲の胸には、
妾奉公を繰り返してきた母親への絶望感が居座っている。
自分は、あの母親の面倒を見続けることができるのだろうか。
いったい、老いて死に向う者の心にはなにが芽生えるのだろうか――?
亡き母とのことを思い出した
私は、母と同居していなかったので、母の介護は父が中心となって、弟の家族が見てくれました。
私が介護をしたのは、ごくわずか。
この『銀の猫』を読みながら、母の気持ちをちゃんと汲んであげられていたのかな?とか、あんまり深い話をしなかったな~、コミュニケーションが足りていなかったな~と思ったのでした。
後悔しているというほどではないけれど・・・。
お咲はエライな~と頭が下がった
小説なんだけど、私には、お咲が実在人物のように思えてきました。
お咲の、目配り・気配りなどがリアルに感じられる文章で、プロ意識を持って仕事をしている姿が目に浮かぶよう。
私は、とてもできないなと思ったし、お咲エライなと頭が下がる思いでした。
でも、お咲は母親のことでイライラしていて、そこがまた人間臭くて・・・。
おかげで、私は母とコミュニケーションがうまく取れていなかったな~と、素直に振り返ることができました。
これから私も老いていく。どう老後を迎える?
あと3ヶ月で、私は50歳を迎えます。
まだ若いと言えば若いのに、私はすぐに疲れてしまいます。
疲れやすい体質になってしまったから・・・。
その上、運動をろくにしていないから、体力がどんどん落ちています。
これは、まずいなと思っている最中です。
できるだけ、自分で動ける状態で歳を重ねていきたいなと感じました。
じゃあ、今できることは?
運動でしょ!
読書をしながら、テレビを見ながらのながら運動。
軽いスクワットしたり、ゆるいストレッチをはじめてみました。
それだけでは、運動量は足りないかもしれませんが、まずはハードルを低くして行動開始です。
老い先のことを考えると、不安が募ります。
まずは、健康を維持するのが課題かな。
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